☆シカゴ見聞録☆

1st day
そのA

昼食も終わり、ブルースミュージアムへ、向かう。
待ちに待った、菊田俊介氏との、初めての対面である。
何を言えば良いのだろう。

『ハロー!?』

だから、菊田氏は日本語分かるって、宇都宮の、ご出身なんだから、

でもって、最初にお会いして漏れた言葉は、

『お〜、ホンモノだ〜。』

そりゃそうである。

ただの、ミーハーで、申し訳ない。

このブルースミュージアムは、

『チェスレコード』

と言い、勘の良い方はピンと来るかもしれない。

B.Bキング、ローリングストーンズ、ボディードリー
そして、ココテイラー、を始めとする、

偉大なブルースマン、ロックンロール、R&B等のレコーデングが行われた、

いわば聖地なのである。



それなら中も見せろという、お声もごもっともであるが、

実は、内部は、撮影禁止なのである。

ということで、写真は壁のみ。合掌。

さらに、壁。



で、中に入った、我々は、ブルースマンの貴重な、衣装や、

ココテイラーのグラミー賞のトロフィーや、
当時のライブのポスターや、初版のレコード
ブルースハープ、

ローリングストーンズが、ここでレコーディングしたレコードの初版を
実際、手にとって鑑賞した。

売店では、僕は

『HOOCHIE COOCHIE MAN』と書いてある、

のナンバープレート型のパネルを買った。

これは、実は、一枚しか無くて、

しかも、7$

メンバーの、皆さんに羨ましがられたのは言うまでもない。

しかし、我ながら、譲らないのが大人気ない。

分かりにくいので、鹿児島で撮影したものを、載せよう。



その後、2階に、実際にスタジオ使用されたお部屋に、
足を運び、ブルースの歴史をお勉強の後、

ロイ ハイタワー

ハイタワーだけに、背が高い!!

というシカゴのブルースマンと、

菊田氏が、なんと、歓迎セッションをしてくださるというではないか!!
もちろん打ち合わせは、なし、
せ〜の、の一発合わせである。

2曲ほど、披露され、

うんうん生は、良い。本場は違うな〜、と思っていた矢先。

菊田氏の目の前に座っていた僕に、

氏はギターを、突き出し!!

『弾いてみるか? Yes or No?』

思わず、

『Yes!!』

と答えた、僕であった。
あそこで、ノーといったら、今頃、後悔しまくりであろう。
こんなチャンスは、滅多にない。

神様、ありがとう!!

そして、ロイは、

Key=Aとだけ言い、曲を始める。

でもどう聴いてもAm。

あとで知ったのだが、ブルースマンには、
メジャー、マイナーの区別をはっきりしない人もいるようだ。

曲中で、マイナー、メジャー転調が、起こりうるって事かもしれない。

もう、やけくそである。

Amで、B.Bの曲っぽいバッキングを付ける。

そうすると、ロイは、

『Thrill is gone〜♪』

と歌いだすではないか!!

テストのヤマ勘が、当たった子供のようであった。

そこから、そろも2回、2コーラス位づつ回ってきた。

手に、日ごろかかない汗をかきながら、

この旅でもっとも緊張し、印象に残る5分間であった。

その後、ロイのCDを買って、
外で、オーナーと菊田氏と、メンバーで写真を撮った。

オーナーが、僕を見て、

『ギタリストが、来たわ。』

と言ってくれたのが、とても嬉しかった。

帰りに、僕はオーナーに、ブロークン過ぎる英語で、

『きっと、また、ここに、プレイしに戻ってきます。』

と言った。

そこから、いったんホテルに向かう、バスの中、菊田氏いくつか、
話をしたが、あまりに嬉しくて気が動転していて、

実は、内容を、覚えていないのだ。

困ったものである。



ホテルで、小休止、この後は、

菊田氏オススメの、ソウルフードレストランへ、向かった。

続き


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